新しい経営陣,新たな役割を担う

Alexander Marxer, Eunmi On Lee, Hirofumi Higashiwaki, Mike Romeo Meier
左から名前:Alexander Marxer, Eunmi On Lee, Hirofumi Higashiwaki, Mike Romeo Meier

日本のCemeCon株式会社(CemeCon K.K.)の創業者であるAlexander Marxerは、長年の輝かしい業績の後、会社の経営をMike Meierに引き継ぎます。Alexander Marxerは豊富な経験と知識を持つコンサルタントとして、革新的なコーティングソリューションの分野における日本のテクノロジー・リーダーに留まります。

世界市場シェアの20%を超える日本は、工具製造分野で先駆的な国の一つでもあります。これは最高品質があってこそ可能な話です。革新的なCemeConコーティングは、すでに競争が激しい機械加工市場で認められており、日本に本社を置く多くのハイテクメーカーに決定的な競争力を付与しています。

日本のCemeCon成功ストーリーは、2014年11月にドイツ本社で開かれた戦略会議で始まりました。 PVD分野で長年の経験を持つAlexander Marxerは、斬新なビジネスプランを持ってこの会議に参加しました。当時、彼は日本に長期間居住しており、日本のコーティングマーケットと文化をよく把握しており、アジアですでに素晴らしい評判を持っているCemeConの優れた技術をさらに広く知らせる準備ができていました。特に、複雑で非常に小さな部品を加工する精密工具と高品質材料に対するプレミアムコーティングの需要を満たすことができる適任者でした。

情熱と専門知識をもとにした希望の始まり

2015年、創設者であるAlexander Marxerと共同創業者のEunmi Leeが会社設立の準備を始めました。市場調査、既存・潜在顧客に連絡、事業計画の策定などすべきことはたくさんありました。当時、CemeConの代理店であったコレンスは、この最初の段階で二人の大きな助けとなり、CemeCon日本支社の設立が円滑に行われました。

入念な準備を経て、2016年1月、Marxerと李はCemeCon株式会社(CemeCon K.K.)を正式に登録しました。この段階では、外国の企業が日本市場に参入するのを支援する日本の公的機関であるジェトロ(JETRO:日本貿易振興機構)の支援を受けました。初期には組織的、官僚的な課題が数多くありましたが、この強力なパートナーのおかげで優れた解決策が見つかりました。ジェトロから借りたオフィスでの最初の数ヶ月を過ごした後、CemeCon株式会社(CemeCon K.K.)はついに東京・南麻布の自社オフィスを構えました。数台のコンピューターと高いモチベーションを備えた2人の創業者チームは、ここから日本と韓国のシステム販売とカスタマーサポートを立ち上げ、大きな成功を収めたのです。

高性能コーティングセンターを最適な場所に

Marxerはすぐに、アジア市場の需要に対して次の重要な一歩を踏み出しました。東京と大阪の中間に位置する名古屋に、2020年CemeCon支社は最先端のコーティングセンターを開設しました。国内で4番目に大きな工業地帯は、まさにぴったりの立地でした。日本の自動車および化学産業、航空宇宙産業、医療技術、工具・金型製造などの現地サプライヤーが、完璧なコーティングサービスを単一の供給元から、特に短納期で受けることができるからです。高性能ダイヤモンドコーティングに加えて、HiPIMSは最も革新的なコーティング技術と、精密工具用のプレミアムコーティング材料における幅広い選択肢をお客様に提供しています。優秀な社員達が、それぞれのお客様のニーズに合ったコーティングの開発において、優れた協力関係を築いています。また、ライブバッチが定期的に開催され、関係者は実際の生産工程や技術の性能を知ることができます。

最適な引き継ぎ:Marxerは強力なチームのアドバイザーであり続ける

現在60歳のMarxerから、日本と韓国市場における戦略的に重要な経営を3人の取締役に引き継ぎ、2024年春以降から、Mike Meierが代表取締役,李恩美と東脇 啓文が取締役として就任しました。Meierは長年にわたりマネジメントチームの一員としてIT・サービス部門の責任者を務めました。共同創業者でもある李は創業以来ずっと会社の主導的役割を担ってきた現管理・人事・マーケティング、全般的な経営に立ち触ってきました。東脇は以前からCemeConのコーティンに立ち触った人物でツール業界に長年経験を持つとしてCemeConのコーティング発展においても重要な役割を果たしました。この3つの専門分野を組み合わせた新しい経営陣は、会社を3倍以上より強力で革新的にするでしょう。

CemeCon AG(ドイツ本社)のCEOであるOliver Lemmer博士は、Meierが日本の新しい代表取締役に就任することを歓迎し、欧州とアジアの協力関係が今後も継続し成功することを期待しています。また、日本での当社の発展と成功に多大な貢献をしたAlexander Marxerにも当然ながら感謝の意を表しており、代表取締役を退任する際には改めてその功績を称えました。

創業以来のMarxerの貴重な経験は、これからも会社に残り続けます。また幸いなことに、彼は今後も顧問という立場で日本の経営チームと顧客をサポートしていきます。「コロナ禍のような経済的・社会的混乱は、必ずしも楽なものではありませんでしたが、ドイツ本社の支援とCemeCon株式会社のチーム全員のたゆまぬ努力により、プレミアムコーティングソリューションで日本と韓国市場におけるテクノロジー・リーダーとしての地位を確立することに成功しました」と、Marxer自身もこれまでの成果を非常に肯定的に総括しています。

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